本からはじまる
内沼晋太郎との縁は本。麹町にあるA/Z ブックカフェでイベントを通じて出会う。それ以前にも雑誌のインタビューや編集学校「スーパースクール」で話を聞いていた。今回は六本木ヒルズの49階、アカデミーヒルズでインタビュー。内沼晋太郎はライブラリーの本棚を見て「この棚、俺にまかせてほしいなぁ」と一言。「じぶんならもっとよくできる」と聞こえた。内沼の仕事への思い入れをみる。
ビジネス=好きなことで生きる手段
中学受験で入った男子校時代はバンドを組んで音楽をつくり、美術部で油絵に挑戦し、一人で詩をつくる。
「とにかくなにかを表現したくて。今思うとモテたかったんですね。生み出せる人がかっこいいと思ってた。その頃、本気でミュージシャンになりたかった。音楽をつくりながらレーベルを立ち上げて、プロデュースもやるコーネリアスが自分のモデルでした。海外で評価されていて、個人の表現がビジネスや世界に通じている。僕は好きな表現で食っていきたかったから、大学はビジネスを学べる商学部を選んだ」。
じぶんにお金は払えない
大学時代はバンド活動、広告ユニット、雑誌サークルの立ち上げなど表現活動を続ける中で考えが変わっていく。
「あるときじぶんの音楽を聴いていたら『これがもしCD屋に並んでても、おれも買わないな』と思った。ミュージシャンとしての才能はないんじゃないかと。そこで音楽をつくる側からサポートやプロデュースする側になろうと決めたんです。」